20世紀西洋人名事典 の解説
シャーウッド アンダーソン
Sherwood Anderson
1876.9.13 - 1941.3.8
米国の作家。
オハイオ州生まれ。
貧しい少年時代を過ごし、オハイオで実業家として一応成功したが、むなしさを感じ、シカゴで作家生活に入った。1920年前後のシカゴを中心とした新文学運動「シカゴ・ルネッサンス」に深く関わった。’19年に発表した「オハイオ州ワインズバーグ」では、牧歌的な田園を背景に因習と孤独にさいなまれて歪曲していく人々の姿を多感な青年の目を通して書かれており、画期的な作品として評価を得た。ヘミングウェイやフォークナーたちにも影響を及ぼした。「森の中の死」(’33年)などの短編集もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報