改訂新版 世界大百科事典 「シュトローフ」の意味・わかりやすい解説 シュトローフIgnaz Stroof生没年:1838-1920 ドイツの化学技術者。ケルンに生まれ,ギムナジウムに通う。のちギーセン,カールスルーエ両大学で化学と工学を学び,技師としてソーダ工場,硫酸および肥料会社で働く。1871年からグリースハイム化学会社の技師長となる。91年にAG電気化学会社,99年にグリースハイム電気化学会社を設立するなど,1880,90年代のドイツ化学工業興隆期に重要な役割を果たした。隔膜法によるクロルアルカリ(食塩水など)の電解(1884-88),副産塩素および水素の利用,炭素電極の製法など,電気化学技術に先駆的業績を残し,インジゴ染料工業の発展に寄与した。執筆者:徳元 琴代 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by