ショナ族(読み)ショナぞく(英語表記)Shona

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショナ族」の意味・わかりやすい解説

ショナ族
ショナぞく
Shona

ジンバブエ東部,モザンビークに居住する南バンツー語系諸族。人口約 800万と推定される。文化的に共通性をもち,形質的にはニグロイド=アルメノイド起源の諸民族で,カランガ族,コレコレ族,ニイカ族,ンダウ族,ゼズル族などに分れる。とうもろこしきびの栽培を中心とする定住農耕民である。集落,地区,首長国はそれぞれ世襲の首長が統治した。社会組織は,外婚制氏族と父系リニージが各地域にある。出自,継承,相続は一般に父系的であるが,北部には母系制もみられる。 1838年,ンデベレ族が侵攻し,カランガ,ゼズルの一部を強力な征服王国に組入れた。 96年ンデベレが,97年ショナが白人支配に対して抵抗運動を起し,独立を目指して超民族的な解放運動を行なった。

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