シラミ類(読み)シラミるい(その他表記)Anoplura; sucking louse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シラミ類」の意味・わかりやすい解説

シラミ類
シラミるい
Anoplura; sucking louse

シラミ目に属する昆虫総称。ヒトや獣に外部寄生して吸血し,感染症の媒介者として知られる衛生害虫である。体は小型,扁平で細長いものが多いが,カニに似たものもある。肢は強壮。 跗節は1節で,先端に鉤状に曲った鋭い爪が1個ある。頭部は小さく,触角は短く,3~5節から成る。複眼は小型,または欠如している。単眼はない。口器は節のない肉質の口吻となって吸血に適している。胸部は小さく,部分的に融合する。腹部は楕円形または円形。最もよく知られている種にヒトジラミ Pediculus humanusがある。この種は,体長 2.3~3.5mmの人体寄生性の吸血昆虫で,小型かつ暗色で,おもに頭部に寄生するアタマジラミ P. h. var. capitisと,大型かつ淡色で,衣類の下につくコロモジラミ P. h. var. corporisの2型がある。発疹チフス回帰熱などの感染症の媒介者として知られ,世界に広く分布している。日本では第2次世界大戦後に多発し,DDT,BHCなどの外用によりほぼ絶滅していたが,最近散発している。ハジラミ類近縁で,合せて1目とする考え方もある。 (→昆虫類 )  

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