現代外国人名録2016 「シリンエバディ」の解説
シリン エバディ
Shirin Ebadi
- 職業・肩書
- 人権活動家,弁護士
- 国籍
- イラン
- 生年月日
- 1947年
- 出生地
- ハマダーン
- 学歴
- テヘラン大学法学部卒
- 受賞
- ノーベル平和賞〔2003年〕,人権監視賞〔1996年〕,今年の弁護士賞〔2004年〕
- 経歴
- イラン初の女性判事となり、1975年テヘランの裁判所長に就任するが、’79年のイラン革命で女性の社会活動が制限され、辞任を余儀なくされる。その後は弁護士として活動し、女性の地位向上のための法改正を提唱。子供の権利を守る非政府組織(NGO)・子供の権利支援協会の会長も務め、国内での女性と子供の人権擁護の先駆けとなる。また、’97年の大統領選ではハタミ大統領を当選に導いた民主化運動に参加し、’99年〜2000年の保守派による弾圧で犠牲となった言論人の家族らの弁護を担当。これらの活動が保守派の反発を買い、当局からたびたび投獄されながらも、人権問題に関する著作を多数発表、国際会議でも発言を続けるなど、弾圧に屈せず精力的に活動。2003年イランの民主化と人権擁護への取り組みが評価され、ノーベル平和賞を受賞。イラン人、女性イスラム教徒の受賞はいずれも初。著書に「The Rights of the Child」(1994年)、「私は逃げない―ある女性弁護士のイスラム革命」(2006年)、「Refugee Rights in Iran」(2008年)、「The Golden Cage」(2009年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報