シロクジャク(読み)シロクジャク(その他表記)Aster sp.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロクジャク」の意味・わかりやすい解説

シロクジャク(白孔雀)
シロクジャク
Aster sp.

キク科アスター (シオン) 属の1種で,来歴は不明。学名にも諸説がある。一般にクジャクソウクジャクアスター呼称で流通する。草丈 60~150cmの多年草で,株立ちになる。葉は披針形または線形で,上部にいくほど小さくなる。よく分枝し,直径 1.5cmほどの頭状花を茎頂につける。中心の筒状花は黄色で,花弁状の舌状花は白いが,交雑によって桃色や淡紫紅色の品種も作出されている。枝いっぱいに無数の花をつけた様子はカスミソウにも似て,切り花として利用価値が高い。本来の開花期は9~10月であるが,切り花用に周年栽培されている。日当りさえよければ土質も選ばず,非常にじょうぶ。1度植えると毎年開花する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシロクジャクの言及

【シオン(紫菀)】より

…きわめてじょうぶな耐寒性宿根草で,向陽地であればどこでもよく育つ。 またシオン属Asterには,花屋でシロクジャクまたはクジャクソウと呼ばれるものがある。高さ1.5m以上,茎は木質化し,よく分枝する。…

【クジャク(孔雀)】より

…雌はくびが青緑色,背は暗褐色,胸,腹はベージュで雄に比べるとじみである。全身真っ白なシロクジャクは,飼育下で生じた突然変異種を固定化したものである。ヒンドゥー教社会では神聖な鳥としてたいせつに扱われ,寺院,村落,市街地などにふつうに見られる。…

※「シロクジャク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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