しわしわ

精選版 日本国語大辞典 「しわしわ」の意味・読み・例文・類語

しわ‐しわ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物がしなったり、へこんだりするさま、また、その音を表わす語。しなしな。
      1. [初出の実例]「さしもに細きそりはしの、上はしはしはたよたよと」(出典:浄瑠璃・当麻中将姫(1714頃)一)
    2. ひどく皺がよるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「此三年を待ちわびしおもひに、雪の膚(はだへ)はしはおとろへたる御かたち」(出典曾我物語(南北朝頃)五)
    3. 胸がしめつけられて泣きたいような感じになるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「人も聞程に泣出せば、大臣胸元がしわしわとして来て」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)五)
    4. 絶えずにぶく痛むさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ぼんやりしていると、しわしわと胃が疼いた」(出典:半チョッパリ(1971)〈李恢成〉五)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙しわ(皺)
    1. [初出の実例]「路は傾斜の皺々に添ってゆるく曲り曲りしてつづく」(出典:石ころ路(1936)〈田畑修一郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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