最新 地学事典 「シーティング節理」の解説
シーティングせつり
シーティング節理
sheeting joint ,sheeting
水平ないし緩傾斜で,旧地形もしくは現地形にparallel~subparallelな関係にある節理をいう(橋川邦武,1974)。剥離節理とも。花崗岩体等に明瞭に発達しており,特に中国地方では顕著なものが知られている。シーティングの間隔は地表付近では狭く,深度とともに大きくなる。地表付近などにはマイクロシーティング(ラミネーションシーティング)と呼ばれる数mm間隔の亀裂群が見られることがある。シーティングの形成に関しては,削剝の結果生ずる上載過重の除荷による割れ目という考え方があるが,これとは別に花崗岩体中に発達する弱いplannar structure(鉱物の配列面)に平行なことから,冷却時の物理的環境に支配されて発生した初生的な節理であるという考え方もある。いずれにしても比較的等方的な花崗岩体中にシーティングが発達していると,力学的な異方性が強くなるとともに,斜面では不安定なすべり面となるため,ダムサイトの岩盤掘削などでは注意が必要。
執筆者:横田 修一郎・田近 淳
参照項目:マイクロシーティング
参照項目:ラミネーションシーティング
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

