20世紀西洋人名事典 の解説
ジェームズ・アーサー ボールドウィン
James Arthur Baldwin
1924.8.2 - 1987.11.30
米国の小説家。
ニューヨーク生まれ。
世界文学のなかでのアメリカ黒人文学の地位を高めたと評価される黒人作家で、ニューヨークのハーレムの貧しい説教師の家庭で育つ。1948年パリに渡り、’53年自伝的処女作「山に登りて告げよ」を発表、一躍注目を浴び、’56年「ジョバンニの部屋」の後、’62年「もう一つの国」でアメリカ社会の特異な性格を描写。評論家としても優れ、’55年「アメリカの息子の覚え書き」、’61年「僕の名は誰も知らない」等があり、’64年戯曲「白人へのブルース」を発表する等精力的に活動。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報