ジチアン

化学辞典 第2版 「ジチアン」の解説

ジチアン
ジチアン
dithiane

C4H8S2(120.24).1,3-,1,4-ジチアンなどがある.1,3-ジチアン:プロパン-1,3-ジチオールとアルデヒドまたはケトンとの反応により得られる.ホルムアルデヒドの場合の生成物は融点53~55 ℃.硫黄原子にはさまれたメチレン炭素がカルボアニオンになりやすいことを利用して,有機合成に用いられる.1,4-ジチアン:臭化エチレンと硫化カリから得られる.融点113 ℃,沸点200 ℃.有機溶媒に可溶,水に難溶.昇華性がある.水銀定量用の分析試薬として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む