普及版 字通 の解説
10画
[字訓] ななめ・よこしま・わるい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(が)。(邪)(じや)と同声。に形の不正に曲がったものの意がある。〔説文〕八上に「(なな)めなり」とあり、また(い)字条十下に「(なな)めなり」とあって互訓する。〔周礼、天官、宮正〕に「其の奇の民を去る」とあり、奇邪の服を著け、巫蠱(ふこ)などの呪術を行う邪教の徒をいうのであろう。奇服・奇邪の意にはがその正字であるが、漢碑の〔曹全碑〕などにすでにの字を用いており、のちが通行の字となった。
[訓義]
1. ななめぎれ、ななめ。
2. 邪と通じ、よこしま、わるい。
[語系]
・・斜zyaは同声。みなものが斜めの状態にあることをいい、方正に対して不正の意となる。
[熟語]
悪▶・道▶・▶・僻▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報