ジュニパーベリー(読み)じゅにぱーべりー(英語表記)juniper berry

デジタル大辞泉 「ジュニパーベリー」の意味・読み・例文・類語

ジュニパー‐ベリー(juniper berry)

西洋ネズ果実を乾燥させたもの。独特の香りがあり、肉料理香辛料ジンの香りづけなどに用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュニパーベリー」の意味・わかりやすい解説

ジュニパーベリー
じゅにぱーべりー
juniper berry

ヒノキ科(分子系統に基づく分類:ヒノキ科)の洋種ネズ(セイヨウネズ、西洋柏槇(びゃくしん)ともよばれる)の雌木になる果実を乾燥した香辛料。特有の甘い脂(やに)臭があり、洋酒ジンのくせのあるにおいはこのジュニパーベリーのものである。臭みのある鹿(しか)肉、ラムや野生動物の肉、またチキンビーフなどの肉料理に用いられ、野菜料理にも少量を砕いてサラダやソースに使われる。

[齋藤 浩 2018年6月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のジュニパーベリーの言及

【ジン】より

…穀類を原料とする蒸留酒の一種。いくつかの種類があるが,オランダ・ジン(ジェネバgeneva)とロンドン・ジンが代表的なもので,いずれもジュニパーベリー(杜松子(としようし)。ネズの実)の独特の香味をもつ。…

※「ジュニパーベリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android