ジュリム盟(読み)ジュリム(その他表記)Zhelimu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュリム盟」の意味・わかりやすい解説

ジュリム(哲里木)〔盟〕
ジュリム
Zhelimu

中国北部,内モンゴル (蒙古) 自治区北東部の地区。内モンゴル高原の東縁にあり,北部はターシンアンリン (大興安嶺) 山脈が占める。中部から南部はリヤオ (遼) 河平原に低下する丘陵地である。行政中心地はトンリヤオ (通遼) 市で,ほかに1市1県,5旗がある。 1970~79年はチーリン (吉林) 省に編入されていた。草原が広がり,ウマ,ウシ,ヒツジの放牧地となっているが,南半には砂漠も多い。谷ではコーリャンアワテンサイなどが栽培される。飛砂の害を防ぐ植林が大規模に進んでおり,シーリヤオ (西遼) 河沿いではモーリーミヤオ (莫力廟) ダムを中心とした灌漑施設を建設して,牧草地や耕地造成が進んでいる。南東部をターチョン (大鄭) 鉄道とチントン (京通) 鉄道が通り,沿線のトンリヤオ市には軽工業が発達している。人口 275万 3727 (1990) 。

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