現代外国人名録2016 「ジョゼモウリーニョ」の解説
ジョゼ モウリーニョ
Jose Mourinho
- 職業・肩書
- サッカー監督(チェルシー)
- 国籍
- ポルトガル
- 生年月日
- 1963年1月26日
- 出生地
- セルバス
- 学歴
- リスボン体育大学卒
- 受賞
- FIFA最優秀監督賞〔2010年〕
- 経歴
- 父は元ポルトガル代表のGKで、子供のころ地元クラブのレイリアでサッカーを始め、アマチュアとしてプレー。リスボン体育大学で体育学を修めたのち、英国でUEFAのコーチ養成コースに学ぶ。トレーナーとしてポルトガルのアマドラ入り。1992年ボビー・ロブソン監督がスポルティング・リスボンの監督に就任する際、英語通訳としてクラブに加わる。その後、同監督に付いてFCポルト、バルセロナに移り、コーチとして監督業を学び、指導者として頭角を現す。2000年ポルトガルリーグのベンフィカで監督デビュー。同年レイリアの監督に転じ、2001年UEFA杯出場権獲得に導く。2002年1月FCポルトに移り、2003年UEFA杯、国内リーグ、国内カップの三冠を達成。2004年リーグ連覇と17シーズンぶりの欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)優勝をもたらす。同年シーズン終了後、ロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィッチがオーナーを務めるイングランドのチェルシー監督に就任。2005年、2006年プレミアリーグ連覇、2007年FA杯、2005年、2007年リーグ杯を制覇。2007年9月オーナーとの確執により電撃退団。2009年シーズンよりイタリア・セリエAのインテル監督となり、同シーズン、2010年シーズン、セリエA連覇。2010年は欧州CL、コッパ・イタリアも制し、3冠に輝いた。同年FIFA最優秀監督賞を受賞。2011年シーズン、スペインの強豪レアル・マドリード監督に就任。就任1季目にスペイン国王杯優勝。2012年シーズンはリーグ史上最多の勝ち点100でライバルのバルセロナを抑えてリーグ優勝。2013年シーズンはリーグ2位、主要タイトルも獲れず、退任。2014年シーズン、4年契約4000万ポンド(約63億2000万円)で6年ぶりにチェルシーに復帰。1年目は無冠に終わるが、2015年シーズンはリーグとキャピタル・ワン・カップの2冠を達成。欧州3大リーグ(イングランド,イタリア,スペイン)を制した史上初の指揮官であり、2つのクラブでビッグイヤー(欧州CL優勝杯)を手にした3人目の監督。周到な戦略家で、現実主義者。過激な言動やエキセントリックな行動で“お騒がせ男”として知られるが、恩師ロブソン監督の基金が行ったがん撲滅のためのオークションに、2010年のFIFA最優秀監督賞で授かったトロフィーを出品したり、東日本大震災の被災者に多額の義援金を送るなどの一面もある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報