20世紀西洋人名事典 の解説
ジョン・ウィリアム ニコルソン
John William Nicholson
1881 - 1955
英国の天体物理学者。
1911〜’12年にかけて発表した太陽コロナと星雲スペクトルの原子理論に関する論文で業績を残す。彼の原子模型は長岡半太郎の原子模型に準拠したもので、仮想元素の電子振動モードと正体不明のスペクトル線の周波数とを対応させ理論的説明を与える。その後プランク定数を取り入れることによりさらに発展させられるが、ボーアの原子模型によって駆逐される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報