20世紀日本人名事典 「ジョン・ソムン」の解説
ジョン・ソムン
ジョン ソムン
鄭/詔文
昭和期の実業家,朝鮮古美術収集家 (財)高麗美術館理事長。
- 生年
- 1918年11月2日
- 没年
- 1989年2月23日
- 出生地
- 朝鮮・慶尚北道醴泉郡憂忘里
- 学歴〔年〕
- 楽只小
- 経歴
- 1925年、6歳のときに父母や兄と共に来日、京都に定住。西陣の織物屋に丁稚奉公ののち、小学校に通い、戦後は在日朝鮮人連盟で朝鮮語や朝鮮史を学ぶ。菜種買いや油搾りで資金をつくり、’49年京都・七条でパチンコ屋を開業、一杯飲み屋など10店ほどを営む実業家となる。一方、李朝白磁、高麗青磁など朝鮮古美術の収集を続け、’69年季刊誌「日本のなかの朝鮮文化」を兄の作家・貴文と共に創刊。’81年10月まで刊行を続け、林屋辰三郎、末川博など多彩な執筆陣を集め、日朝古代史研究に大きく貢献した。’88年10月には京都市内に高麗美術館を開館した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報