化学辞典 第2版 「ジョーンズ酸化」の解説
ジョーンズ酸化
ジョーンズサンカ
Jones oxidation
酸化クロム(Ⅵ)(CrO3)と硫酸から調製される酸化剤(ジョーンズ試薬)を用いた酸化法のこと.第二級アルコールは高収率で対応するケトンを与える.また,酸化の際に,分子内の二重結合や三重結合は保たれる.強力な酸化法であるので,第一級アルコールに対しては,過剰酸化が起こるため,通常はスワーン酸化やデス-マーチン酸化などの,より穏やかな酸化法が用いられる.ただし,第一級のアリル型アルコールは,対応するアルデヒドへ収率よく酸化される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報