スウェーデン音楽(読み)スウェーデンおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スウェーデン音楽」の意味・わかりやすい解説

スウェーデン音楽
スウェーデンおんがく

スウェーデン独自の音楽としての民俗音楽はまだあまり研究されていないが,牧人の山歌における擬声的な一種の母音唱法は,魔術的な意味をもつと考えられている。民謡の多くは短調で書かれ,民俗舞踊と結びついており,代表的な舞踊ポールスカである。 19世紀初めに「青年スウェーデン民謡芸術愛好協会」が発足し,民謡の収集や,スウェーデン語歌曲を作曲し,若人の興味をひこうとした。この頃から国民的性格の強い交響曲や声楽曲を書く作曲家が現れ,ベルワルトノルマンハレンを経て,ペーテルソン・ベルガーにおいて国民音楽の大成をみた。以後数多くの近代,現代の作曲家が活躍している。

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世界大百科事典(旧版)内のスウェーデン音楽の言及

【スウェーデン】より

…正式名称=スウェーデン王国Konungariket Sverige面積=44万9964km2人口(1996)=885万人首都=ストックホルムStockholm(日本との時差=-8時間)主要言語=スウェーデン語通貨=スウェーデン・クローナSwedish Kronaスカンジナビア半島の東半を占め,北部の15%は北極圏に入る。東はボスニア湾,南東はバルト海,南西は北海に面し,北東はフィンランド,西はノルウェーと接する国。…

※「スウェーデン音楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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