スウォン市(読み)スウォン(その他表記)Suwǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スウォン市」の意味・わかりやすい解説

スウォン(水原)〔市〕
スウォン
Suwǒn

大韓民国 (韓国) ,キョンギ (京畿) 道の南部にある市。道庁所在地。ソウル市の南方 30kmにある。イチゴなどの施設園芸が盛んで,農村振興庁,ソウル大農科大学,園芸試験場などの農業関係機関が集中する田園都市となっている。ソウルの膨張に伴い,その衛星都市の一つとなり,繊維,電機,機械などの大規模工場が建設された。キョンブ (京釜) 鉄道が通り,インチョン (仁川) 市への支線スイン (水仁) 線が分岐する。朝鮮王朝時代にソウル四鎮の一つとして発達した城塞都市。長さ 4kmの城壁に囲まれる。城門のうち南門の八達門,クアンギョ (光教) 川をまたぐ華虹門は,楼閣もよく保存され,1997年世界遺産の文化遺産に登録。付近に李朝期の町並みや生活,風習を再現した民俗村がある。面積 84km2。人口 64万 4968 (1990推計) 。

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