改訂新版 世界大百科事典 「スカイナ」の意味・わかりやすい解説 スカイナSukayna生没年:?-735 ウマイヤ朝時代のアラブの貴婦人で,第4代カリフ,アリーの孫。フサインの娘であり,母ラバーブは大詩人イムルー・アルカイスの血筋をひくという名家の出。教養も容貌も兼備しており,生涯に10人もの名士と結婚。メッカとメディナに構えた邸宅は,上流・教養階級のサロンとなり,カーバよりもこの邸宅に寄る方が主目的の巡礼者も出るほどであった。衣装も髪型も新しい流行をひらき,スカイナ流と称され,一世を風靡した。執筆者:堀内 勝 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by