スカシアミカ(読み)すかしあみか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スカシアミカ」の意味・わかりやすい解説

スカシアミカ
すかしあみか / 透網蚊
[学] Parablepharocera esakii

昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目カ群アミカ科に属する昆虫。体長8~9ミリメートル、翅長約10ミリメートル。体の背面は主として黒色で、光沢があり、腹面は主として灰色。中胸背面は膨出していて、中央には灰褐色の太い縦条が走る。小楯板(しょうじゅんばん)は短くほぼ菱(ひし)形で、後縁は幅広く黄褐色はねは長大で透明、光沢が強く、前縁は細く黄色。脚(あし)は細長く、前脚と中脚では腿節(たいせつ)の基半部までは黄褐色で、以下は黒褐色。後脚では腿節の末端以下は黒褐色。腹部各節背面の後縁は細く黄褐色に縁どられる。成虫は渓流付近で発見され、幼虫は渓流中に生息本州、四国、九州に分布する。

[伊藤修四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android