スクイーズド光(読み)すくいーずどこう(その他表記)Squeezed Light

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スクイーズド光」の意味・わかりやすい解説

スクイーズド光
すくいーずどこう
Squeezed Light

量子ゆらぎが圧搾された(スクイーズド)光の状態。スクイーズド状態ともよぶ。光は古典的に扱うとマクスウェル方程式から波動として表現され、光のふるまいは振幅位相一意に決まる。その位相がそろった光がレーザーである。しかし光は量子であり、量子力学不確定性原理により振幅(光子数)のゆらぎと位相のゆらぎをともにゼロにすることはできない。つまり位相のゆらぎをゼロに近づけるように位相をそろえると振幅のゆらぎが大きくなる。この状態をコヒーレンスがよいとよぶ。逆に位相のゆらぎをある程度許し、振幅のゆらぎを小さくした状態をスクイーズド状態とよぶ。スクイーズド光は位相のよくそろったコヒーレント状態の光(レーザー光)に4光波混合などの非線形光学処理を行い発生させる。スクイーズド光は光子数と位相間だけでなく、一つの光の直交する二つの振幅どうしでも実現できる。そして片側(たとえば光子数)のゆらぎを大きくなるようにして、もう片側での量子限界を超える通信や光干渉計測のノイズ低減などに応用する研究が進んでいる。

[山本将史 2022年3月23日]

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