イタリアの映画監督。カンパーニャ州アベッリーノ県トレビコ生まれ。『マルカウレリオ』誌のユーモア作家を経て、ラジオの放送作家として活躍。1954年よりルッジェーロ・マッカリRuggero Maccari(1919―1989)と共同で40本以上の喜劇映画の脚本を手がけ、『もしお許し願えれば女について話しましょう』(1964)で監督に進出。イタリアの歴史や社会を、しばしば室内劇的な空間や特定の集団に集約させた諷刺(ふうし)的な喜劇を得意とする。4人のパルチザンが歩む戦後史を綴った『あんなに愛しあったのに』(1974)でモスクワ国際映画祭金賞、ローマ近郊のスラム街に暮らす一家をグロテスクに描いた『醜く、汚く、意地悪く』(1976)でカンヌ国際映画祭監督賞を獲得。ヒトラーのローマ訪問を背景に、平凡な主婦と同性愛者のつかのまの邂逅(かいこう)を追った『特別な一日』(1977)が代表作として知られる。
[西村安弘]
もしお許し願えれば女について話しましょう Se permettete parliamo di donne(1964)
ジェラシー Dramma della gelosia - tutti i particolari in cronaca(1970)
あんなに愛しあったのに C'eravamo tanto amati(1974)
醜く、汚く、意地悪く Brutti, sporchi e cattivi(1976)
特別な一日 Una giornata particolare(1977)
パッション・ダモーレ Passione d'amore(1981)
ヴァレンヌの夜 La nuit de Varennes(1982)
ル・バル Le bal(1984)
マカロニ Maccheroni(1985)
ラ・ファミリア La famiglia(1987)
スプレンドール Splendor(1989)
BAR(バール)に灯ともる頃 Che ora è?(1989)
星降る夜のリストランテ La cena(1998)
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...