精選版 日本国語大辞典 「邂逅」の意味・読み・例文・類語
かい‐こう【邂逅】
〘名〙
① (━する) 思いがけなく出会うこと。めぐりあうこと。
※了幻集(1392頃)月澗歌為頊侍者「昨夜邂二逅寒山子一。話二別霊山一已久矣」
② (形動) まれなさま。また、偶然のさま。たまさか。希有(けう)。
※本朝無題詩(1162‐64頃)三・雲林院花下言志〈大江佐国〉「春光漸暮寂寥時、邂逅引レ朋入二古祠一」
わくらば【邂逅】
〘形動〙 (後世は「わくらわ」とも) まれにあるさま。たまたまうまく巡り合わせるさま。偶然であるさま。
※万葉(8C後)五・八九二「和久良婆爾(ワクラバニ) 人とはあるを 人並に あれも作るを」
※源氏(1001‐14頃)関屋「わくらはにゆきあふ道をたのみしも猶かひなしやしほならぬうみ」
わくらわ わくらは【邂逅】
〘形動〙 ⇒わくらば(邂逅)
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