スズミグモ(読み)すずみぐも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スズミグモ」の意味・わかりやすい解説

スズミグモ
すずみぐも / 涼蜘蛛
[学] Cyrtophora moluccensis

節足動物門クモ形綱真正クモ目コガネグモ科に属する陸生動物。熱・暖帯地方に広く分布し、日本には本州南岸までみられる。体長は雌14ミリメートル、雄4ミリメートルくらいで、褐色黒色、赤褐色の腹背に白い複雑な斑紋(はんもん)がある。色彩や斑紋は生息地域によって変化に富み、それぞれが別種や別亜種とされることがある。腹部両肩に1対の円錐(えんすい)状突起のあることが共通した特徴である。網は直径80~100センチメートルくらいの大きいドーム形で2、3ミリメートルの細かい目で構成されている。糸にはまったく粘性がないが、網の目が細かいので昆虫などは容易に絡みつく。夏にドーム網の上方に、片面が扁平(へんぺい)、片面が膨らみのある長い卵嚢(らんのう)を取り付ける。

[八木沼健夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む