最新 地学事典 「スタグナントスラブ」の解説
スタグナントスラブ
stagnant slab
上部マントル-下部マントル境界,つまり670km不連続面の上で横たわっているスラブ。地震波を用いた3次元不均質地球内部構造モデル推定の結果から,日本の研究者グループにより発見された。日本近傍やトンガ地域など,西太平洋に特に多く存在するとされている。深発地震面が670km不連続面以深では観測されないため,沈み込むスラブの行方について議論されていた。上部マントル-下部マントル間の物性の違いや,境界近傍で発生する相転移の影響により,沈み込むスラブが抵抗力を受け,滞留していると考えられている。
執筆者:竹内 希
参照項目:670km不連続面
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

