最新 地学事典 「670km不連続面」の解説
ろっぴゃくななじっキロメートルふれんぞくめん
670km不連続面
670km seismic discontinuity
上部マントルの下限に当たる地震波速度の不連続面。実体波(P波,S波)の反射波やSP変換波の分析から,この不連続面がかなりシャープである(数km程度)ことがわかった。成因については相転移説と化学的(組成)境界説の二つがあったが,境界面のシャープさおよび起伏が大変小さい(5~10km程度)ことなどから,相転移説が優勢である。この問題は沈み込むスラブ(プレート)に対する相転移の働きや深発地震の深さ限界(700km)との関連性など,地球科学的に重要な内容を含んでいる。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

