スタビライザ・プラント(英語表記)stabilizer plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタビライザ・プラント」の意味・わかりやすい解説

スタビライザ・プラント
stabilizer plant

一般にはガソリン精製に用いられるプラント (→プラント工業 ) 。ここでは天然ガソリンや軽質原油の精製に用いられる装置一種で,天然ガソリンなどのなかに含まれているガス状炭化水素,たとえばメタンエタン,プロパンなどを分離して,安定なガソリンをつくる装置のこと。天然ガソリンや熱分解ガソリン中にはこれらのガスが混在していて,貯蔵,輸送中に逸散し,ときには爆発の原因になることもあるので,これらを分離して安定なガソリンをつくることが要望されている。この装置は塔の下部を 180℃ぐらいに加熱し,中央部から約 100℃の原料油を送る一種の精留塔である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android