最新 地学事典 「ステパノバイト」の解説
ステパノバイト
stepanovite
化学組成NaMg Fe3+(C2O4)3・8.5H2Oの鉱物。三方晶系,空間群未決定。格子定数a0.978nm, c3.667,単位格子中6分子含む。緑色菱面体または六方柱状結晶,(0001)で双晶をなす。ガラス光沢。劈開なし,断口不規則,比重1.69,硬度2。一軸性負,屈折率・多色性ω1.515,O=黄緑;ε1.417,E=無色。水に易溶,pH5.22の水溶液から再結晶。85℃加熱で水分の1/2を失い,130℃で完全脱水する。加熱に伴って黒化し,最後は黄褐色不融物と化する。炭層を貫く細脈として産する。ソ連の地質学者P.I.Stepanovにちなみ命名。
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

