ステルクフォンテイン(その他表記)Sterkfontein

改訂新版 世界大百科事典 「ステルクフォンテイン」の意味・わかりやすい解説

ステルクフォンテイン
Sterkfontein

南アフリカの石灰岩洞窟遺跡。緩やかな丘の上にある地下の迷路のような鍾乳洞のあちこちに角礫岩の堆積層がある。1936年にブルームR.Broomがアウストラロピテクス・アフリカヌス化石を発見して以来,ロビンソンJ.T.Robinson,トバイアスP.V.Tobias,クラークR.J.Clarkeたちによって数百個の人類化石が発見され研究されてきた。第4層からはアウストラロピテクスアフリカヌス,第5層からはホモ・ハビリスの化石が発見される。年代は生物相の比較から第4層が280万~250万年前,第5層が200万~150万年前と推定された。第5層からはオルドバイ型石器と初期アシュール型の石器が発見されている。第2層から発見された個体骨格化石はリトル・フットと呼ばれている。隣の丘にはスワルトクランス洞窟があり,1948年にR.ブルームがパラントロプスロブストスの化石を発見した。
アウストラロピテクス・アフリカヌス →猿人 →ホモ・ハビリス →リトル・フット
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 馬場

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android