化学辞典 第2版 「ズブチリシン」の解説
ズブチリシン
ズブチリシン
subtilisin
EC 3.4.21.62.Bacillus属細菌が生産する菌体外プロティナーゼで,正しくはスブチロペプチダーゼAという.プロテアーゼの一種で,基質特異性がきわめて低い.細菌より生産され,B.amyloliquefaciensのものは分子量2.8×104,275個のアミノ酸より構成される1本鎖のポリペプチドである.アミノ酸配列順序およびX線結晶回折による立体構造が決定されている.アミノ基末端より32,64,221,222番目に存在するアスパラギン酸,ヒスチジン,セリン,メチオニンが活性発現に重要な残基である.工業的にも生産,利用されている.[CAS 9014-01-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報