残基(読み)ザンキ(その他表記)residue

翻訳|residue

デジタル大辞泉 「残基」の意味・読み・例文・類語

ざん‐き【残基】

たんぱく質核酸多糖類などの重合体を構成している単量体多数アミノ酸ペプチド結合したたんぱく質の分子上で、もとのアミノ酸にあたる部分アミノ酸残基という。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「残基」の意味・わかりやすい解説

残基
ざんき
residue

V.パレートの社会学の体系理論を構成する基本概念の一つで,行為合理化をはかる理論のなかで,人間の本能に対応する情緒的な部分をいう。彼は人間の行為または社会的事実に2つの要素を見出す。一つは恒常的な部分であり,種々の行為の根底をなす共通な心理的要素であって,これを名づけて残基という。他の一つは種々に変化しうる部分であって,派生体と名づけられる。残基は類別すると次のようになる。 (1) 結合の本能,(2) 集合体持続,(3) 外部的行為により感情を表現しようとする欲求,(4) 社会性に関連するもの,(5) 個人とその所属物の保全,(6) 性的残基。

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化学辞典 第2版 「残基」の解説

残基
ザンキ
residue

ペプチドタンパク質を構成する各アミノ酸単位.【有機化合物において,着目する官能基や部分構造を除いた残りの部分.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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