セン・つつしむ

普及版 字通 「セン・つつしむ」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] セン
[字訓] つつしむ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
ものを(ふくろ)に入れた形。の底がなく、上下を結ぶ形は東、(たく)はその形声の字。に手を加えて固く締めることを專(専)といい、まるめることを團(団)、に入れて懸けることをという。〔説文四下に「小(すこ)しくむなり。幺(えう)の省に從ひ、(てつ)に從ふ。は財(わづ)かに見ゆるなり。田はむ形に象る」(段注本)とするが、字形は底のあるの形にすぎない。別に古文二字を録し、〔説文通訓定声〕にその字形によって、牽(けん)と同意の字であろうという。〔玉〕に「今、專に作る」とするように、專の初文とみるのがよい。に一まとめにする形。専一の意よりして専謹の意となる。

[訓義]
1. つつしむ、専一。
2. ふくろに入れる、かける、たばねる。

[部首]
〔説文〕に部首とし、惠(恵)・の二字を属する。金文を恵の意に用い、「(けいちやう)」「(けいよう)」のように用いる。また「祀を惠(つつし)む」「を惠(つつし)む」のように惠を敬謹の意に用いる。「小しくむなり」の訓は、字の初義に由来するものであろう。(ち)は、〔説文〕四下に馬の鼻綱の形とするが、卜文の字形は若い苗木を植えこむ形で、金文に「(なが)く(とど)まりて位に在り」のように用いる。とは関係のない字である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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