ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セント=ゴーデンス」の意味・わかりやすい解説
セント=ゴーデンス
Saint-Gaudens, Augustus
[没]1907.8.3. アメリカ,ニューハンプシャー,コーニッシュ
19世紀アメリカの代表的彫刻家。フランス人の父とアイルランド人の母とともに幼くしてアメリカに渡る。最初ニューヨークのカメオ製作者のもとで修業し,その後クーパー・ユニオン美術工芸学校,ナショナル・アカデミー・オブ・デザイン,さらに 1867~70年にはパリのエコール・デ・ボザールに学ぶ。 70~74年ローマに滞在し新古典主義に深く影響される。 75年以降ニューヨークに定住し,80年,最初の受注作『ファラガット提督記念像』を制作。代表作は『ダイアナ』 (1892,フィラデルフィア美術館) ,『リンカーン坐像』 (1907,シカゴ,グラント・パーク) ,『嘆き』 (ワシントン D.C.,ロック・クリーク墓地) など。またアメリカのコインをデザインした。晩年を過したコーニッシュヒルズのアトリエは,彼の記念美術館となっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報