ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セーバリの蒸気機関」の意味・わかりやすい解説 セーバリの蒸気機関セーバリのじょうききかんSavery's steam engine イギリスの T.セーバリが 1698年に発明したもので,もっぱら炭坑内の水を汲出すポンプに用いられた。これは,ピストンを用いず,ボイラで発生した蒸気をポンプに送り,蒸気の圧力で直接水を押上げ,またポンプ内の蒸気を冷却凝縮させて水を吸上げるもので,熱効率はきわめて低かったが,構造が簡単なため,ニューコメンの蒸気機関が出現する (1712) まで実用された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by