ゼルバベル(その他表記)Zerubbabel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼルバベル」の意味・わかりやすい解説

ゼルバベル
Zerubbabel

シャルテルの子,ダビデの子孫ゾロバベルともいう。バビロニアに生れる。ペルシア王ダレイオス1世時代のエルサレムの政治的指導者 (エズラ記2・2,3・2) で大祭司ヨシュアを助けて行政の長として働き,預言者ハガイ,ゼカリアらの協力を得て,エルサレムに祭壇をつくり,礼拝を復興させるなど多く業績をあげた (エズラ記3・8,5・1~6・15,ハガイ書,ゼカリヤ書4・6~10) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のゼルバベルの言及

【ゼカリヤ書】より

…第1部は1~8章であり,《ハガイ書》に続き,預言者ハガイの後継者である預言者ゼカリヤの活動についての記事と,彼が見た幻を書き記している。ゼカリヤも,総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアを励まして,エルサレム第二神殿の建設を助けた。ゼルバベルを王として戴冠させる企図が失敗したことは,6章11節にゼルバベルの名が削られて,大祭司ヨシュアの名が記されていることから推察される。…

【ハガイ書】より

…ハガイはバビロン捕囚後の預言者で,ペルシアのダレイオス1世の治世(前522‐前486)第2年に,ユダの帰還民に呼びかけ,エルサレム第2神殿再建の事業を始めた。彼は指導者としてダビデ王家につながる総督ゼルバベルZerubbabelと,大祭司ヨシュアを立て,ゼルバベルに油を注いでメシア的王とした。神殿の再建は前516年に完成したが,メシア運動は失敗した。…

※「ゼルバベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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