ソンホワ江(読み)ソンホワこう(その他表記)Songhua jiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソンホワ江」の意味・わかりやすい解説

ソンホワ(松花)江
ソンホワこう
Songhua jiang

満州語ではスンガリ Sungari川という。中国北東部,ヘイロンチヤン (黒竜江) 省を流れる川。ヘイロン (黒竜) 江 (アムール川) の最大の支流。全長 939km。ターシンアンリン (大興安嶺) 山脈の北部に発するネン (嫩) 江と,チャンパイ (長白) 山脈のパイトウ (白頭) 山に発する第二ソンホワ江が,ヘイロンチヤン省とチーリン (吉林) 省との境で合流してソンホワ江となる。ソンネン (松嫩) 平原を北東流して,シヤオシンアンリン (小興安嶺) 山脈の南端とチャンパイ山地北部のチャンコワンツァイリン (張広才嶺) 山脈の間を流れ,サンチヤン (三江) 平原に出てヘイロン江に合流する。左岸フーラン (呼蘭) 河,右岸はムータン (牡丹) 江がおもな支流である。流域はコムギダイズ,トウモロコシ,テンサイの栽培が盛ん。沿岸に省都ハルビン (哈爾浜) 市,鉱工業都市チャムス (佳木斯) 市などが立地。小汽船がネン江のチチハル (斉斉哈爾) 市,第二ソンホワ江のチーリン市まで航行し,農産物の輸送に大きな役割を果す。結氷期は約5ヵ月。魚類が豊富で,サケとチョウザメを特産とする。ソンネン平原中部とサンチヤン平原には広大な湿地が形成されているが,移住者によって国営農場が開かれるなど,耕地拡大がはかられている。

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