共同通信ニュース用語解説 「チョウザメ」の解説
チョウザメ
北半球の温帯から亜寒帯の淡水に生息する、数億年前の魚の姿をとどめる古代魚。サメに似ていることが名前の由来だがサメの仲間ではない。塩漬けした卵が世界三大珍味の一つ「キャビア」。主産地のカスピ海や黒海では乱獲、環境悪化で天然種の漁獲量が激減した。国際自然保護連合(IUCN)が27種のうち23種を絶滅危惧種に指定し、ワシントン条約でも全種の国際取引が規制対象。一方、世界各地で養殖され、国内では水産庁の研究所が試験養殖を始めた1977年以降、宮崎県や高知県などで生産されている。
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