岩石学辞典 「ソーシュライト化作用」の解説 ソーシュライト化作用 火成岩の斜長石が,曹長石と灰長石の固溶体に分解して,ソーシュル石の密な集合体に変化する作用をいう[Williams : 1890].この物質は以前は特別な鉱物と考えられていたが,基本的には曹長石(またはオリゴクレース)と黝簾石(zoisite)(または緑簾石)からなっており,様々な量の方解石,絹雲母,緑簾石以外のCa-Al珪酸塩が伴われる.変質作用は斑糲(はんれい)岩および変閃緑岩(epidiorite)や輝緑岩などの緑色岩などに特徴的で,しばしばウラル石化作用(uralitization)や緑泥石化作用が伴われる.これは自変成作用,接触変成作用,低度の動力変成作用によるものであろう. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報