anorthite
化学組成Ca Al2Si2O8の鉱物。アノーサイトとも。長石族のうち斜長石系の端成分の一つ。ドミスタインベルグ石(六方晶系),スビアトスラフ石(直方晶系)と三形をなす。以前から使われてきたアルバイト(albite)との中間化学組成の曹灰長石(labradrite)と亜灰長石(bytownite)は鉱物種としては灰長石になる。狭義の灰長石は,Ab10An90〜Ab0An100の組成範囲のもの。以下には狭義の灰長石の諸性質などを示す。三斜晶系,空間群
執筆者:諏訪 兼位・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
斜長石を6種に細分したときの1種で、もっともカルシウム分に富む鉱物。単純な結晶面からなる短柱状結晶をなすことが多い。石英と共存しないのが普通である。玄武岩の斑晶(はんしょう)、あるいは玄武岩質マグマ中に生成されていた結晶が火山爆発によって噴出され、火山灰や火山礫(れき)とともに堆積(たいせき)する例がある。これらの産状に属する東京都三宅(みやけ)島、北海道倶多楽(くったら)湖周辺の灰長石巨晶は世界的に有名である。ほかに、斜方輝石斑糲(はんれい)岩中に、また、石灰岩、苦灰岩あるいはケイ酸分に乏しくカルシウム分に富んだ岩石が比較的高温の変成作用を受けた岩石中にも産する。名称は、この鉱物が三斜晶系であり、まっすぐでないという意味のギリシア語から由来し、和名は化学組成による。
[松原 聰]
灰長石
英名 anorthite
化学式 CaAl2Si2O8
少量成分 Na
結晶系 三斜
硬度 6~6.5
比重 2.7~2.8
色 白
光沢 ガラス
条痕 白
劈開 二方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…鉱物の一種。灰長石ともいう。斜長石は固溶体を形成するが,アノーサイトはこのうちのCa端成分をいう。…
…組成範囲によって次のような名が与えられている。Ab100An0~Ab90An10=アルバイトalbite(曹長石),Ab90An10~Ab70An30=オリゴクレースoligoclase(灰曹長石),Ab70An30~Ab50An50=アンデシンandesine(中性長石),Ab50An50~Ab30An70=ラブラドライトlabradorite(曹灰長石),Ab30An70~Ab10An90=バイトウナイトbytownite(亜灰長石),Ab10An90~Ab0An100=アノーサイトanorthite(灰長石)。斜長石は,火成岩をはじめ変成岩,堆積岩に広く産する。…
※「灰長石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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