ソロ珪酸(けいさん)塩鉱物に属する造岩鉱物の一種で、針状ないし柱状の結晶をすることが多い。同構造の鉱物に単斜灰簾(たんしゃかいれん)石、褐簾石、紅簾石などがあり、これらのグループ名としても使われる。広域変成岩の主要な構成鉱物として産するほか、接触変成岩、変質した安山岩、花崗(かこう)岩~閃緑(せんりょく)岩質ペグマタイト中に、石英、長石、緑泥石、沸石などを伴って普通に産する。昔から日本で有名なものは長野県武石(たけし)村(現、上田市)のいわゆる「やきもち石」で、変質した安山岩中にある丸い餅(もち)のような球状の塊の中に産するものである。福島県郡山(こおりやま)市中津川の接触変成岩中からは大きくて美しい結晶が出たことがある。世界的には、オーストリアやアラスカの巨大な美晶が有名である。英名はフランスの鉱物学者アウイによって結晶学的な特徴からつけられた名である。つまり底面の一辺が他より長いため、増大を意味するギリシア語をあてたものである。和名は外観による。
[松原 聰]
epidote
化学組成Ca2(Al2Fe3+)(Si2O7)(SiO4)O(OH)の鉱物。単斜晶系,空間群P21/m, 格子定数a0.890nm, b0.563, c1.020, β115.4°, 単位格子中2分子含む。黄緑・灰緑・暗緑色,ガラス光沢。条痕灰色。硬度6~7,比重3.21。劈開{001}に完全。光学的二軸性負,2V75°, 屈折率α1.740, β1.768, γ1.787。鏡下で淡黄。多色性有。苦鉄質火山岩・火砕岩起原の広域変成岩の構成鉱物として,スカルン鉱物として,また各種深成岩の斜長石の分解産物として産する。epidoteの名は「増大」を意味するギリシア語による。柱状結晶の底面の一つの面が他の面よりも大きく成長することがあるところに由来。
執筆者:加藤 昭・岩崎 正夫
参照項目:緑簾石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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