ソ連イラン条約(読み)ソれんイランじょうやく

改訂新版 世界大百科事典 「ソ連イラン条約」の意味・わかりやすい解説

ソ連・イラン条約 (ソれんイランじょうやく)

1921年2月26日,ソ連レザー・シャー・パフラビーによるクーデタ直後のイランとのあいだに結ばれた条約。帝政時代のロシア・イラン間の不平等条約に代わる対等の条約。その第6条は,第三国によるソ連への脅威が生ずる場合,ソ連軍がイラン領に駐留する権利をソ連に認めていた。この条約にもとづいて,第2次大戦中,ソ連軍がイランに駐留した。イランは79年イラン革命直後,第6条と第5条がイランの主権を侵すものとして一方的破棄を宣言したが,ソ連はこれに同意しなかった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む