タイエーキッタヤー(その他表記)Thayekhittaya

デジタル大辞泉 「タイエーキッタヤー」の意味・読み・例文・類語

タイエーキッタヤー(Thayekhittaya)

ミャンマー中部の都市ピイ郊外にある遺跡。市街中心部より北東約8キロメートルに位置する。サンスクリット語名スリクシュトラ。紀元前から紀元後9世紀頃まで存続したピュー族王朝の都が置かれ、玄奘げんじょうの「大唐西域記」にも記録がある。城壁に囲まれた都市遺跡であり、王宮寺院、砲弾型の仏塔などが残る。2014年、「ピュー族の古代都市群」の名称で同国初の世界遺産(文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のタイエーキッタヤーの言及

【プローム】より

…市街地の南東9kmのフモーザには面積13km2ほどの楕円形のピュー族の遺跡があり,遺跡の南,西,南東の3面には,今でも土塁のようになった長大な煉瓦造の城壁跡が残っている。ビルマ語でタイェーキッタヤーと呼ばれるこの遺跡は,サンスクリットのシュリ・クシェトラ(吉祥刹土)のことで,玄奘の《大唐西域記》には室利差咀羅,義浄の《南海寄帰内法伝》には室利察咀羅と記されている。遺跡には城壁のほかに,もみ入りの煉瓦で構築された砲弾型のパゴダ(仏塔)や方形の寺院などが残っている。…

※「タイエーキッタヤー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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