タイゴン(読み)たいごん(その他表記)tigon

デジタル大辞泉 「タイゴン」の意味・読み・例文・類語

タイゴン(tigon)

ネコ科哺乳類。飼育下で雄トラと雌ライオンの間に生まれた一代雑種で、体色はライオン的で、トラに似た褐色しま模様があり、雄にはたてがみが発達する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タイゴン」の意味・わかりやすい解説

タイゴン
たいごん
tigon

哺乳(ほにゅう)綱食肉目ネコ科の動物。飼育下の雄のトラと雌のライオンとの間にできる一代雑種で、トラtigerのtigとライオンlionのonを合成して名づけられた。体色はライオンに似ているが、トラに似た褐色の縞(しま)があるものや、尾の先にライオンのような黒い房があるもの、雄にたてがみがあるものなどいろいろである。いずれも繁殖力はない。ドイツ、ポーランドイギリスなどの動物園で生まれている。逆に、雄のライオンと雌のトラの一代雑種をライガーligerとよぶが、これはタイゴンより普通にみられる。

[今泉忠明]

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百科事典マイペディア 「タイゴン」の意味・わかりやすい解説

タイゴン

ライオン

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世界大百科事典(旧版)内のタイゴンの言及

【受精】より

…異種間受精で個体形成に至る例としては,雌ウマと雄ロバの間に生ずるラバmule,雌ロバと雄ウマとの間に生ずる駃騠(けつてい)hinnyが有名である。そのほか,ヒョウの雄とライオンの雌の間に生じたレオポンや,ライオンの雄とトラの雌の間に生じたライガー,またはトラの雄とライオンの雌の間にできるタイゴンの誕生もときおり報道される。興味深い例としては,ギンブナの未受精卵は,異種のドジョウ精子で活性化されて,単為発生を引き起こす。…

【トラ(虎)】より

… トラとライオンの間には,飼育下でときに種間雑種が生まれることがある。トラの雄とライオンの雌の間にできたものはタイゴンtigon,逆の場合はライガーligerと呼ばれる。 トラはふつう人を襲わないが,けがをしたり,老齢で獲物をとれなくなったようなトラ,あるいは急速に獲物が減少した地域にすむトラなどは,攻撃されて傷を負うと狂暴になり,〈人食いトラ〉になることがある。…

※「タイゴン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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