たかりの構造(読み)たかりのこうぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「たかりの構造」の意味・わかりやすい解説

たかりの構造
たかりのこうぞう

有権者が政治家に対して有形無形無償サービス行為を要求することが日常化していること。現在,政治家たちは個人後援会などを組織し,選挙区に対して無償に近い各種サービスの提供を競い,有権者もそれを当然と受止めている。なかには政治家のこの弱点を読み,各種の寄付,イベントへの協賛などを政治家に要求する有権者も存在する。こうした催し事への協賛はかつて村の名望家の「高貴なる義務」とされていた。政治家の選挙区に対する寄付行為はその現代版でもある。それだけにこのたかりは構造化され,政治活動に過剰な金が入用となる背景となっている。この風土を改善するために,明るい選挙推進協会などを中心に「三ない運動」が実施されており,1990年に施行された改正公職選挙法では,政治家の選挙区への寄付,政治家に対する寄付の強要は,罰則つきで禁止された。さらに,こうした構造を抜本的に解決するため,政治改革4法案が 94年1月に成立した。

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