化学辞典 第2版 「タクトゾル」の解説
タクトゾル
タクトゾル
tactosol
球形でないコロイド粒子を含む濃度の高いゾルを静置しておくと,明瞭な複屈折を示すようになることがある.これは,粒子が長軸の方向に互いに平行して配列するためである.このようなゾルをタクトゾル,あるいはタクトイドとよび,五酸化二バナジウム,水酸化鉄,あるいはベンゾプルプリンやクリソフェニンのような染料,またはタバコモザイクウイルスの懸濁液などについて観察される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報