タクナ県(読み)タクナ(英語表記)Tacna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タクナ県」の意味・わかりやすい解説

タクナ〔県〕
タクナ
Tacna

ペルー南端の県。県都タクナ。南西は太平洋に面し,南東はチリ,東端でわずかにボリビアと国境を接する。南西の海岸砂漠地帯と北東のアンデス山脈から成る。住民はアンデスから流下するロクンバ,サマなどの河川沿いの灌漑地帯に集中し,ブドウその他の果樹ワタサトウキビなどを栽培する。人口の少い高地ではインディオオオムギコムギ,ジャガイモなどを栽培し,ヒツジアルパカを飼育する。豊かな鉱物資源は大部分未開発であったが,1956年タクナの北約 70kmのトケパラで世界最大級の銅鉱山が開坑,76年にはその近くのクアホネ銅鉱山も生産を開始,ペルーの主要輸出品である銅の最大の産出県となった。県都を経てパンアメリカン・ハイウェーが通る。面積1万 5983km2。人口 20万 9300 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android