ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タナイス類」の意味・わかりやすい解説 タナイス類タナイスるいtanaidacean 軟甲綱タナイス目 Tanaidaceaに属する甲殻類の総称。一般に体長 2~5mmで,例外的な大型種は約 10cm。外形は等脚類に似て長い円筒形,あるいは背腹にやや扁平で,頭部,頭部とほぼ同大の 6胸節,退化的な 6腹節からなる。眼は有柄であるが不動。第1脚は必ず鋏を形成し,雄の鋏は大きい。続く 6対の脚は歩行用である。ほとんどが海産で,沿岸から浅海にかけては海藻の根元や,岩礁に固着したカキ,フジツボ(→フジツボ類)の間にすむ。深海底に生息する種も知られている。約 500種で,5科に分類されている。(→節足動物,軟甲類) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by