ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タナット・コーマン」の意味・わかりやすい解説
タナット・コーマン
Thanat Khoman
タイの政治家。アサンプション (バンコク) 大学卒業後,パリとボルドーの大学でも学んだ。外務省に入って,1942~43年日本駐在大使館勤務,49年外務省経済局長。 52~57年国連タイ代表,57~59年アメリカ駐在大使。 59~71年クーデターによる軍政復古で辞任するまで外相をつとめ,東南アジアにおける戦闘的な反共主義者としてアメリカのインドシナ半島における武力政策を一貫して支持,また東南アジア諸国連合 ASEANの成立に尽力した。 76年 10月の軍部クーデター後政府の外交担当顧問に就任。 80年3月成立のプレム内閣副首相。民主党党首であったが,82年3月辞任。
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