タヌキモ科(読み)たぬきもか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タヌキモ科」の意味・わかりやすい解説

タヌキモ科
たぬきもか
[学] Lentibulariaceae

双子葉植物、合弁花類。一年草または多年草。水中または湿地に生える食虫植物で、捕虫器官がある。葉はロゼット状に根生するか、茎全体に互生する。花は両性、左右相称で単生または総状につき、花冠は唇形で下唇の基部にスミレに似た距(きょ)がある。雄しべは2本で、仮雄蕊(かゆうずい)は2本。雌しべ柱頭は上下に2裂し、花柱は短い。子房は上位、1室で独立中央胎座に多数の胚珠(はいしゅ)をつける。果実は蒴果(さくか)。種子は多数で小さく、胚乳はない。世界に5属約300種分布する。日本にはムシトリスミレ属とタヌキモ属があり、14種が野生する。

[高橋秀男 2021年10月20日]

 APG分類でもタヌキモ科とされる。この分類による2018年のデータでは世界に3属320種があり、日本では2属15種がみられる。

[編集部 2021年10月20日]

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